Amber
琥珀は、見るものを数千万年前にタイムスリップさせてくれる不思議な宝石。埋もれている植物や虫を見ていると、遥か古代の世界にトリップしてしまいます。
ポーランドで「ここの琥珀は海で採れるんだよ」と聞いた時は、とても驚きました。海底から削り取られた琥珀が、海岸に流れ着くのです。時間を越え、海を越え、長い長い旅路の果て。
そしてその色!アメ色、ハチミツ色、黄金色……なんと表しましょうか。
メキシコでは、深紅の琥珀やお茶のようなグリーンアンバー、ドミニカ共和国では怪しく光るブルーアンバーも見ました。どの色にしろ、鉱物にはない、有機物としての温かみがあるのが魅力です。
- 琥珀(和名)Amber(英語名)Ámbar(スペイン語名)
- 産地:主にロシア、ポーランド、ドイツ、バルト海沿岸。他にメキシコ、ドミニカ共和国、中国、日本、アラスカ、コロンビアなど。
- 天然の樹脂が化石化したもの。
- モース硬度:2~2.5(人間の爪程度)
- - 北ヨーロッパから地中海を結ぶ、かつての交易路を「琥珀の道」と呼ぶ。
- 完全に化石化していない(半化石・準化石)の琥珀はコーパル Copal、加熱圧縮した再生コハクはアンブロイド ambroid と呼ばれる。
- 木材の表面処理、薬用、香料としての利用もあり。 - 結婚34周年記念の石
- 石言葉:ポジティブ、抱擁、長寿
- 取扱注意:柔らかく傷つきやすいので、他のものと一緒に保管しない。直射日光、化粧品、洗剤を避ける。